2010年2月17日

"SYABI"

"SYABI" at EBISU

人それぞれ、お気に入りスポットがあると思います。
私の場合は、ますは、ここ "SYABI" になります。

SYABIとは、東京都写真美術館のこと。ご存じ、サッポロビールの恵比寿ガーデンプレイスの敷地内に、今から15年前に正式にオープンしました。同じ敷地内の私のスポットに、恵比寿麦酒記念館がありますが、これは今は改装閉館中。近く「ヱビスビール記念館」になる予定です。
さて、この写真美術館、資生堂の創業家、福原さんが今やトップで、さまざまな趣向を凝らした成果もあって、高い支持を得ているそうです。福原一族は資生堂だけではなく、日本の写真の黎明期から写真家としても高名です。故・福原信三氏の写真作品「巴里とセイヌ」などでは、本当に「なるほど」「やられた」と呻らせる見事な構図の数々を観ることができます。

さて、そんな写真美術館、私は友の会の会員です。会員証はこれ↓

この会員証、意外にいいんですよ。収蔵展は無料で観ることができるし、その他の展示も大幅な割引料金。グッズなどを買うときも割引がある。館内のベルギービール店でも・・・と話がまたビールに行きかけたところで、最近の写真展といえばこれ↓
© Sebastião SALGADO

そう、「セバスチャン・サルガド」展です。鮮烈な映像でアフリカの今を紹介する、きわめてジャーナリスティックな写真展でしたが、まもなく死ぬ子どもの姿や、骨と皮だけの老人など、ぜひ、若い世代にも観て貰いたい but 刺激も強い内容で、現代の日本人の心を射すくめるような鋭い作品でした。図録がまた素晴らしい・・・。
このSYABIでは、たまに現代映画などもやっていますが、それはパス。
私は昔の「ART VIVANT」 (Derek Baileyの "Improvisation: its nature and practice in music" なんて本を買ったのは、日本で数人じゃないかと)、「CINE VIVANT」(六本木で、"KOYAANISQATSI" なんか観た人、普通はいません・・・)の創世記時代の人間ですので、現代映画や現代音楽に填りすぎました・・・今はちょっと動く映像と音の探求は自粛しています。